About Grell Audio


Grell Audio(グレル・オーディオ)は、業界有数の独ヘッドホンメーカーにおけるチーフエンジニアとして業界のベンチマークともなる数々の革新的なヘッドホンを開発し続けてきたAxel Grell氏が、2023年にドイツで設立した自身のオーディオブランドです。
Axelの設計哲学である「可能な限り自然で正確なサウンドの実現」を体現するべく、徹底的なテストと改良を重ねることを信条とし、リスニング体験を損なう歪みや色付けを排除することに注力しています。Axelが独自に開発した「フロントサイド・サウンドフィールド・モジュレーション(FSFM)」を搭載し、革新的な音響コンセプトと卓越した製造品質を備えたGrellヘッドホンは、その音質、耐久性、そして快適さで、オーディオ愛好家やプロフェッショナルの双方から支持されています。

Grell Audio創始者Axel Grell氏
Grell Audioの創始者Axel Grell(アクセル・グレル)。Axelは著名なオーディオエンジニア兼ヘッドホンデザイナーです。ドイツで生まれ、ハノーファー近郊で育ちました。12歳の時に初めてスピーカーを自作しました。中等学校を卒業後、歴史学と社会学を学んでいましたが、その後電気工学と音響学の道に進みます。在学中、フロント・オブ・ハウス・ミキサーとしてサウンドデザインの経験を積みました。こうした実践的なオーディオ作業と技術的な訓練の融合が、後のヘッドホン設計におけるキャリアの強固な基盤となります。1991年にSennheiserに入社し、ヘッドホン設計における革新的なアプローチで瞬く間にその名を知られるようになります。数十年にわたるキャリアを通じて、彼はオーディオ業界、特にプレミアムヘッドホンの開発において中心的な存在となりました。その後独立し、2019年に設立したエンジニアリング企業「grellaudio consulting」にてオーディオ業界の著名企業向けにヘッドホンを開発。そして2023年に自身のブランドである「Grell Audio」を設立し、オーディオ業界のベテラン専門家からなる小規模なチームと共に、革新的な音響コンセプトと卓越した製造品質を備えたプレミアムヘッドホンを開発しています。
<フロントサイド・サウンドフィールド・モジュレーション(FSFM)テクノロジー>
「フロントサイド・サウンドフィールド・モジュレーション」(以下、FSFM)は、Axelが独自に開発したテクノロジーです。数十年にわたる経験に基づき開発したこの技術により、中音域および高音域の微細なニュアンスが、自然かつ詳細な明瞭さで聴き取れるようになります。

コンサートや会話、あるいは自宅のステレオスピーカーシステムを使用する際、私たちは音を正面から聴いています。音が横から聞こえてくると、本能的に頭を向け、再び音を正面から聴けるようにします。これは私たちの聴覚の働きに合致しており、音を歪みなく正確に知覚することを可能にします。しかし、従来のヘッドホンでは、トランスデューサーが左右から直接音が届くように配置されています。これにより、耳のすぐ横に音場が形成されます。その結果、音は耳に届くまでに歪んでしまい、耳介により本来の成形が失われてしまいます。

Grell Audioヘッドホンの内部構造。2つのトランスデューサーを耳の正面斜め前に配置する独自技術「FSFMテクノロジー」が用いられている。
Grell Audioのヘッドホン向け新音響コンセプトでは、イヤーカップごとに1つずつ、計2つのトランスデューサーを耳の正面斜め前に配置されており、あたかも正面にある音源から音が発せられているかのように音波を放射します。
Grell AudioのFSFM技術は、個々の耳の形状を活用し、鼓膜に届く周波数特性が成形されます。これにより、ヘッドホンを使用しても可能な限り自然な音を知覚することができるようになるのです。

Grell Audio 「OAE2」

ヘッドホンのチューニング作業風景。Axel Grell氏(写真手前)自らチューニングに携わっている。




